西浦干拓外郭水路(本新用水路) 詳細     ランク

 通称ザコ川ジャコ川とも呼ばれている。
 本新地区の霞ヶ浦干拓事業の為に作られた渇水用の水路で、霞ヶ浦 州の野原ジャコワンドと機場で結ばれ、東町境島の横利根川までの全長5km、しかも、往年の水郷の風情を色濃く残す幅10m前後の水路である。11月には放流も行われ、釣りの好期は、早春から梅雨時までと、10月から年末にかけてが良い。短竿、中尺で、タチは4尺平均と浅く、釣り台は必需品。
近年の変化
2000年2月には、機場から県道までの区間が土手から底ざらいが行われ土手側のガマ、マコモが取り除かれた。
トッツァン新堀(県道から新東小学校)の土手も2000年の冬、整備され駐車がしやすくなった。
2001年3月本新地区の用水路工事の為に水門の改修並びに一部土手の拡張。2002年二の橋から東一帯底ざらえ実施された。 

西浦中央排水路                    ランク

  本新地区のほぼ真中を東西に作られた排水専用で、本新地区の水田の排水、民家の雨水は全てこの水路に集められ、霞ヶ浦に機場から強制排出される。ザコ川から出た魚は、最終的にはここへ落ちる事になるが、ヘラと言うよりは、マブナの釣り場で有る。霞ヶ浦に接する機場の付近では、ヘラ釣りの姿も見られるが護岸が高く、やや釣りにくい。

霞ヶ浦の土手上から見た中央排水路。右側に機場があり、釣りとしてはちょうど右手曲がった辺りがやや深い。上流は、排水されると川幅が半分になるほど減水する。排水機場は何処でも同じだが、機場に近づくほど底はごみだらけである。
排水路の最上部。ここを進んでいくとザコ川の墓場前に出られる。
満水時はこんな感じですが、機場が動くと細流となってしまう。

上の島新川   詳細                 ランク

 新利根川最下流部南側に位置し、州の野原ジャコワンドと機場と結ばれている。ザコ川のすぐ西側を流れる水路で、以前は水郷一の名釣場であった。大重水路と共有する機場前、高圧線下、村中、東小学校脇などの名ポイントを有する。渋による茶色の水が特徴。柿の種と呼ばれる小鮒が多い。短尺から長尺まで好きな長さで楽しめる。足場は良好だが、釣り台は必要です。

大重水路                        ランク

 新利根川の南側をほぼ平行に流れる幅10m、上の島新川とオンドマリで、機場を共有している排水路で、垂直護岸がされている。その為に、川筋の護岸から染み出る渋と、田の排水路から出る渋で茶色の濁り水が最大の特徴である。最初に訪れた方は、色でまず驚く事になる。以前はきれいな普通の水であったので、護岸の在り方を考えさせられる。
 国道125号線より西へ500mがへらの釣り場であり、千葉窯業前は、いまだに砂地の好ポイントである。北岸は簡易舗装であるが南岸は未舗装で、車の通行は、不便である。釣り座は南岸に多く、放流時は、上の島新川よりこちらの方が、釣れる。
 新利根川の伊佐部橋から利根川方向に南下すると、佐原組新田集落の外れに戸指橋が架っている。この付近を戸指新堀とも言い、川筋は狭いが蛇行してる為に、変化も多く、穴場的釣り場である。

西の州干拓水路     詳細             ランクB

北水路での釣果の一例はこちら(2001年5月1日

 佐原向地にあっては、北部の桜川村に位置し、西浦干拓水路と同じように干拓事業に伴なって作られた水路で、あまり手が入れられていない為、昔の風情を残している貴重な釣り場でも有る。
 北水路、南水路、東水路と呼ばれている各水路、別々なものでなく、水路としてはU字形の一本から成り立っている。霞ヶ浦と機場でつながっているが北水路以外は、魚の交流は殆ど無い。以前は放流もされていたが現在は休止され、その為か、釣果は今一つパッとしない。今では、入釣者も減り、静かな釣り場となっている。春と秋の釣り場であるが、春は特にムラが有り、型物の釣りが期待できる一方、オデコの確立も高い。生活廃水の流入が少ない為、水は綺麗であり、風からの逃げ場が多いのも特徴である。
 他に、北水路南水路の中間を貫くように中央排水路が有るが、こちらは、目立った釣果はない。

浮島新川                       ランク

左が稲敷大橋につながる村道、右手土手から
の一方的な釣り。底ざらいされて積まれている
2000年4月

 春の乗っ込みの代表的釣り場であった、浮島新川は、西の州干拓水路の北水路東水路の境に架かる新戸崎橋から東に伸びる水路であり、橋から1kmは民家と接しているが、稲敷大橋に近い所では自然の堤防であり、風情も有る。釣り場は、東町下須田地区に通じる橋の入り口から東側で、北側からの一方的な釣りと成る。橋の袂に一軒家があるからすぐわかる。今年の冬まで、一部工事されていたり、長年の土砂の堆積で浅く、釣りも限られていたが、2000年4月底ざらいが行われ、今年の春は底が落ち着き、釣果も期待出来る。


新利根川   詳細   釣場ポイントはこちら  ランク

 佐原向地にあって、横利根川と共に中心的な存在である。1662年から印旛沼の干拓の為に水抜き河川として開削が始まり、4年後の1666年に完成した人工河川である。戦後昭和30年代に土手改修の為、浚渫土砂を盛って現在の洪水対策の堤防が作られたのです。かつては佐原向地全域が海であり、その証拠に、浚渫時には、多くの貝類をはじめ、カニなどの海の生き物が化石状態で見つかりました。この地域に立ち、周囲を見渡して、高台の所が、昔の陸地であり、貝塚が、残されています。
 上流は、現在の小貝川の下流から始まり、霞ヶ浦州の野原までの20数kmに及びます。釣り場としては河口から幸田橋までの下流部、幸田橋から、柴崎堰までの中流部、その上流学校橋万歳橋の上流部に分けられ、多くの水路の水源又は排水先としてこの地域に重要な役割を果しています。何分に広大である為、下流、中流、上流各部に分け、紹介します。
 全体的には、釣れない新利根川として、やや不名誉な紹介も目立ちますが、この流域において、釣りを楽しむ者としては、感じ方がかなり異なります。
 私が思うに、佐原向地にあって、最も安定しているのは、管理釣場化した横利根川を除けば、新利根川であると確信しております。近年はバス釣りのボートが多く、日曜、祭日の休日は、釣り難い状況も見受けます。又、ボートの引き波による、堤防の傷みと葦などの消失は、残念な状況であります。
 バスボートの規制の声も近年高まり出しました。
 新利根漁協により、茨城県内水面漁協連合会の遊魚料徴収あり、1日400円、1年4000円

新利根川河口の貸し船

松屋0299-79-1369 水神屋0299-79-0221

伝兵衛エコ  東町                   ランク

 東町結佐地区に有る、周囲100m程の池である。8寸級だが魚影は大変濃い。タチは平均3尺と浅く良く釣れるが、現在では訪れる人は、地元の人に限られるようである。風に強い事、足場が良い事、駐車も良い事などから他の釣り場が駄目な時の逃げ場として覚えておくと良い。国道125号線東町役場の交差点西に入ると右手に有ります。エコとしては、曲淵エコがここ同様往年の釣り場であった。南小学校から西にある、曲淵郵便局前が場所である。気をつけていないと簡単に通り過ぎてしまう。

平成2年に周囲が整備された。

横利根川網中  詳細                 ランク

 佐原向地にあって、また、日本におけるへら釣り界においても、知らない人はいないと思われる程、有名な釣場である。水郷大橋北側にあり、茨城県と千葉県の県境を兼ねるこの川は現在は常陸利根川の支流である。形態は、利根川常陸利根川を結ぶ運河と言っても良い。大正の初期までは、霞ヶ浦の水は、常陸利根川とこの横利根川を通り、利根川に注いでいた。逆流による洪水も多く、利根川への吐き出しに、大正10年3月、横利根閘門が作られました。水位の違う2つの河川の船舶航行施設である横利根閘門は、つい最近、国の重要文化財に指定され、又、建設省の事業により、ふれあい公園が作られました。公園からベロのへら釣りを見物するのも一興ではないでしょうか。
 この川どっちが下流なんでしょうか?昔の流れからすれば、ベロが下流、川の支流からすれば、反対の第二カーブが下流。考えると眠れなくなってしまいます。
 ここでも、護岸化が進み、中小の流れ込みもすっかり消えてしまいました。舟釣りのみから、岡釣りとの共存と変化を余儀なくされています。
 水郷にあって、深場の有る川で、第二カーブで網によって仕切られている。魚を逃がさない為だろうが、いささか地元では異論があり、へら釣りを好む釣師以外は、好意的ではない。岡釣り時の駐車には困り、私有地駐車でトラブルも散見する。今後においても、駐車に関しては、好転する事はないだろう。ここでは、ぜひ舟釣りを楽しんでもらいたい。それがトラブルを防止する最良の方法であり、横利根の良さを知るに好条件だからである。
 下記の舟宿に問い合わせれば、親切な対応がなされる。
貸し船料金 遊魚料込み1日2500円(放流バッチ有り2000円)
岡釣り            1日 300円 半年2000円

中島屋   0299-78-2621 小松屋   0299-78-2205 レストランあづま0299-78-3305
堀井釣舟店0299-78-2058 水郷館   0299-78-2529
平野釣舟店0478-56-0300 黒田釣舟店0478-56-1246


横利根川網外   詳細                ランク

 第二カーブの網から常陸利根川までを現在はこう呼ぶようになってしまった。釣り場としては網と横利根大橋の間が釣り場である。船舶の通行の際には、網は下げられる為、放流のへらは相当数網外に出ている事だろう。しかし近年、建材用の砂の下ろし場がなくなってからは網の揚げ下げが少なくなり、いささか魚影が少なくなった気がする。
 南岸千葉県側は駐車も可能な為、深場のやり取りを楽しみに来られる方も多く、昔の釣りをのんびりと楽しんでいる姿は、何かほっとさせられる。近くには、長島新堀もあり、移動も楽である
 遊魚料の徴収は無い。


州の野原        詳細              ランク

 霞ヶ浦の一部であるが、ここだけ見ると大きな沼地に思える。昔は、多くの舟が並びへら釣りする姿も見られたが、近年は、時々、バスボートの陰でひっそりと、浮かんでいるのを見る程度である。新利根川野田奈川ザコ上の島新川大重水路と機場や水門で結ばれ、広大な霞ヶ浦本湖側とは妙岐水道で結ばれている。当然、へらの魚影は濃いのだが、岡、舟とも一部のワンドを除き、ひっそりとしている。
 バス釣りのボートが右往左往では、ユックリと釣りどころではないのが本当の所であるが、ポイントは北岸を中心に無数に広がる。勇気を持って竿を出せば良い結果が得られるだろう。
 野田奈川の吐き出し、稲敷排水機場前などは時々釣りしているのが見られる。この近くに広がる葦原の釣りは、往年の水郷を鮮明に思い起こせる釣りが出来よう。
 

ジャコワンドと導水路   釣り場イラストはこちら ランク

大重水路、上の島新川の吐き出し口
突端のテトラ回りが最も良い。
左手も釣り座が点々と開かれる。
導水路で南側のワンド、稲敷大橋を望む
こちらの方が釣り易い。
早秋から晩秋までは中尺で
冬季は、浄化設備回りを長尺で

 州の野原の一部で、ザコ川上の島新川に接する機場前の吐き出し一帯をこう呼んでいる。釣り場は導水路と呼ばれている機場の前で、張り出した護岸からの釣りで、春過ぎから年末始までが好釣果が得られる釣り場である。中尺から長尺の釣り場で、フロートが有ったりで比較的バス釣りのボートの影響を受けにくい、2本の吐き出しがあるが、さほど釣果の違いが無い為、好みで入れば良いだろう。北西からの風を防ぐように葦原が広がっているので、この手の風の時は、多くの釣り人を受け入れてくれる。駐車は全く問題は無いが、釣り場まで少し間がある。

大浦新堀                         ランクC


西に延びる直線的な水路

新利根川への排水機場

 新利根川幸田橋上流500mにある機場から、新利根川の南側を流れる水路である。機場付近は幅があるが徐々に狭まり20m強の幅が続く。ここだけで、野釣りの例会が開けるほどの水路だが、近年は目立った釣果の話がない。釣り座跡も少なく、機場よりにいくつか見られる程度である。入ればそれなりの事はあると思うが、勇気有る釣り人も少なく、休日に数人見かける程度。自分だけのポイント探しにはうってつけである。ここも、垂直護岸されている。
 この水路、新利根川の開削後、江戸の商人によって、請負工事された、歴史の有る水路で、新堀とは大きくかけ離れている。新利根川の北側にも開削されたが、こちらは、ごく一部を除き現存していない。