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新利根川水門から中神橋


最下流水門から見た所。

水門付近の深場、舟での釣りが主になる。

 今も昔も、へら釣りだけを考えれば、最も適した区域であり、深場有り、浅場有り、オダ有り、と魅力有るポイントが続く。しかしながら、近年のバス釣りブームは、貸し舟の主力も、バスボートとなり、この一帯は、バサー銀座通りと化してしまった。年間を通して、バスボートの浮かんでいない日はない為、落ち着いての岡釣りは難しい状況である。冬季に水門付近に集まったへらを釣る姿を再び見られるようになったのは、ここ2年程の事であり、中神橋下流の高圧線下付近では、舟による釣りも散見されるようになった。へら師にとっては、嬉しい光景である。南岸の倉庫前付近が岡釣りのポイントである。2軒有る貸し舟店は、へら釣りには精通しているので、ここから出るバスボートは、岡釣りに対しての指導は、されているようである。目に余る行為は、クレームをつけてほしい。

中神橋から中学校の橋

 中学校への通行橋下流には、沈船崩れと障害物が宮前に有るくらいであるが、意外と知られていない穴場も有る。中神の集落の中に、白いアパートが6軒ほど有るが、それを正面に見た位置で、護岸の改修された所。足元から1本半有り、2本半程度の所を釣る。下流には水位観測所があるがその付近も底に変化がある。バスボートの往来が激しく休日は、釣り難い。

中学校の橋から伊佐部橋

下流一帯は、国道125号線と平行に川があるため、北岸は入釣しにくいので、南岸の釣りとなる。中学校橋の上流すぐに、用水機場が有る。この機場は、フチカブ水路につながっていた物である。なお、フチカブ水路の機場よりは、埋め立てられてしまった。さらに上流に進むと川は、大きくカーブしている。この一帯は、幸田橋上流の次に深い場所である。南よりの風以外は、もろに受けるが、底の変化が多く、カケアガリもハッキリしている為、晩秋から冬季を挟んで春までは、実績も有る。ここには、千葉県から毎日来られる常連がいる。いつも同じ場所で、ゆったりと釣りをされているので、釣果を伺ってみると良い。春先から梅雨明けまでは、さらに上流に進んだ、民家前まで、ポイントが拡大する。

伊佐部橋から釜井橋

 釜井橋に近い方で、高圧線が通過している所より、上流がへら釣り場、四季を通して最も安定している釣り場で、釜井橋下流とはここの事である。
 北岸は、風から逃げられる冬場に実績が高く、タチ2本半から3本でカケアガリもしっかりしている。国道と川が離れる東アサヒダンボール前の一帯が一番深い。11尺でカケアガリの頭に届き、その先15尺で平場に入り、タチ3本の深場となる。春先は10尺から13尺程度で良いが、冬場は21尺以上に実績がある。丸太杭が並んでいる所から農道とぶつかる所までは、底に変化があり、タチはやや浅くなるが、前記の場所より2尺程度竿が短くて済み、釣りやすい場所である。春先の乗っ込みから晩秋は、8尺から18尺とどこを狙うかで竿の長さが変わる。回りの釣れている人がその日の正解であるから、迷わず合わせた方が良い。また、農道から橋までの150m区間は、やや浅くなるとともに変化が少ないので、春秋の釣りが適している。底がやや汚い感じである。
 南岸は、昔ヒシの密生地帯であった事からも解かるように、浅い、平均5尺弱の所を釣るのでそう長い竿は必要ない。近年、好調なのは橋の下流30mの地点、橋の新設工事時作業の船着場であった事から、底が綺麗になっているのかもしれない。そこから下流に150m位が実績が高く、カーブの上流地点から下流にかけて川なりに浅くなり、高圧線の下あたりで変化がなくなる。釣りをするならカーブ中央から上流へ50mがベストである。

釜井橋下流、南岸はここまでが釣り場 右手の柳から川なりに浅くなる。
北岸で、杭の先辺りまでが良いだろう。
四季を通して釣り人が絶えない。新利根では
幸田橋、太田橋以上の釣果がある。

釜井橋から幸田橋

 北岸は、橋下流と比べ、反対に浅い所が続く。ベストポイントは次の2箇所に分かれる。釜井橋から上流へ300mの所で、農道とぶつかる地点の上下50m区間。釣り方は下流域と同じで、春から秋が短め、冬季は長めでの待ち釣りである。もうひとつのポイントは、機場の上流に有る真珠棚である。棚の枠ぎりぎりに打つのがコツで、棚の全域での釣果に大差はない。
 南岸は、手前からやや深く、5尺から6尺程度ある。土手には木が何本かあるので、その木を目標にしてほしい。大体用水機場の水の取り入れ口から200m位が釣り場で、やや長めの18尺平均の竿に、実績がある。風さえ気にしなければ冬季の釣りも可能である。幸田橋寄りは、釣果がないので、薦められない。釣り座跡を参考にして頂きたい。

南岸から幸田橋下流真珠棚を見る

幸田橋上流

 新利根川のへら釣りの中心部のこの一帯、新利根川では、太田橋と並んで深場を有する。特徴は、幸田橋上流500mの区間は、漁の禁止、舟釣りの禁止であり、陸からのへら釣りのみが可能である。
 北岸、橋から一軒目の家の洗い場までが浅く、18尺を振っても5尺強といった所であるが、今年の冬は、深場より釣果の有った所である。水温にも左右されるのだろうが、深場近くの浅場も有力な冬の釣り場である事を物語っている。
 ここより上流に少し行った所から、深場になり、民家の外れまで区間が18尺で、タチ3本強と深い。カケアガリもしっかりしており、最低でも12尺以上の竿は欲しい。
 冬季の釣りが、賑わいを見せ、40cm以上の大型も出る事から、新利根随一の釣り場と紹介される事が多いが、近年は長尺(24尺以上)が流行で、18尺程度ではやや不利なことから、さほどの事はない。民家が途切れる所から上流は徐々に浅くなり、タチ平均6尺となる。この辺もかなりの人気、四季を通じてへら釣りが絶えない所である。
 南岸、橋際は、北岸同様浅場で、5尺平均である事と入釣がややし難いようで、春の一時期を除いては、あまり釣り人を見かける事はない。脇川機場前の藪は、深場へ続くカケアガリが有り、ここだけは別格で、好んで入る地元の釣り師も多い。ここを過ぎ、平須橋までは、特筆すべきポイントはない。

平須橋から新川橋

 点々とオダ場があるが、目標が難しい事、川の変化が少ない事から、さほど人気の釣り場でない。しかし、川を知る地元の方は、静かに竿が出せることから時々見かけるが、新川橋下流両岸100m区間以外はあまりお勧めできない。全体的には、南岸の方が1尺程度タチがあり、16尺で2本位である。北岸は2本弱といった所である。

平須橋から上流を見る。
左手の平屋前辺りが牧場前と呼ばれている。

太田橋北岸の深場

太田橋上流北岸より。
左手前が深場、ちょうど護岸の右端まで。電柱を見て橋から5本まで。
奥に見えるのは、太田橋である。
この橋の50m位下流区間は深場。
深いのは北岸寄りだけである。
柴崎橋方向を見る。
やや浅いが春から秋はこちらが主役。
遠くに見える白い建物が十角排水機場。
柴崎橋と堰である。