プロローグ

　２００１年１１月１２日初代ぴー星になる
　迷い犬とはいえ、１６年間も一緒にいると、別れは辛い。
　誰でも同じであろうが、もうペットは、これで終わりにしようと思うものである。
　しかし、２週間もすると、帰宅して当然あるべき恒例の出迎いがないの事が、何か物足りない気持ちにさせる。しかも、夫婦の生活が長くなってくると、これと言った家での会話もなくなるものであるし、子供も大きくなればなおさらである。家の中にはしらけた空気が漂うというものである。

　犬を飼うなら次ぎはこれなんて、先代ぴーが元気な時から思っていた。私は、パグ、家内は今は流行のダックスである。
　コーギーを知らなかったわけではない。午後の紅茶のＣＭであったろうか？みどりちゃんで、あんなの飼ってみたいね！なんてやさしい会話が有ったものである。

我家の犬の選定条件
　うんこが大きくない事である。ようするに大食いはダメという事である。
　時として番犬と成り得ることである。外でも飼える事が可能という事でもある。
　決定的な条件は、タダ、又はそれに限りなく近い事である。ようするに、犬猫にお金を出す感覚がないのである。

犬を探せ
　≪ぴーがいなくなってなんか寂しい≫なんて、歯の浮くような言葉で、２代目ぴーを探す事になった。
　手っ取り早いのは、ネットで探す事である。これなら世の中の子犬の動きも分かる。後は、如何にしてお得な犬を見つけるかである。
　毎日、子犬情報に目を通す、しかもあちこち見ていて、どれがどれやら分からなくなってしまうほどである。　

とどのつまり、家族の認知度の高さで、コーギーに決ったのである。

条件を決めた
　ペットショップは、参考に見に行くだけ。高過ぎるからである。
　ネットで見つけても、手渡しの出来る近県とする。
　血統書にこだわらない。（血統書を全て信用していないから）
　雄で有る事。雌は飼いやすいと聞くが、ヒートが大変。
　安い事。これが第一条件。
　生後６０日程度とする事。　

コーギーを探せ
　毎日、ネットで子犬情報に目を通す。大体の価格は５万から１０万円で平均７万程度である。一時のブームは陰りが見えたのかなぁ？
　私用のついでに、ペットショップでコーギーを見るがなんか元気がない。価格も１０万以上で、バーゲン値札の如く何万引きと表示がある。
　幾つか見てみたが、何処も同じである。帰り道、有るブリーダーに立ち寄ってみる事とした、カミさんに、ブリーダーの犬舎の一部は、ひどい環境と話しておいたが、まさに現実であった。（仕事で犬舎を幾つか見た事があったが、汚い、うるさいという事しか記憶にない。結構危ない業界の人が多い事もその時知った。）生後５０日程度のコーギーを見たが、小さくてかわいいが、なんか乗り気にならない。後で知る事になるが、発育不良であった。
　待っていてもしょうがない、有る子犬情報欄で、求むコーギーの書き込みをしてみたら、幾つか情報が寄せられた。その中の一つが、遠くもなく、個人の家庭で有る事から見せてもらう事とした。驚いたのは、４５日位であったが、子犬の大きさ、体格がペットショップ、ブリーダーと大きく違った事である。思わず聞いてしまった、これ大きいですね！価格もお手頃だし、話の内容も、シッカリしていたので、仮の予約をして写真を撮って家族と相談する事としたのである。

　日記に続く